- DeFiレンディングで高APYを探している
- あまり人がこなさそうなプラットフォームがいい
- 成長が見込めそうなプロジェクトで仮想通貨を運用したい
今回はこういったことを考えている人に、Cronosブロックチェーンの「MIMAS Finance」を紹介します ^^/
個人的にCronosでのMoney Marketを探していた時に見つけて調べてみたので、資産の運用先としてポテンシャルと実際の使い方について記事にしていきます ^^
レンディングとボロウィングの報酬総取りで収入源をつくりたい人におすすめです ^^
新しいプロジェクトなのでリスクも高めです。ないとは思いますが、もしハッキングされたり失敗に終わったら反省会です ^^;
Mimas Financeについて
MIMAS FinanceはCronosブロックチェーンのDeFiプロジェクトで、Money Market(レンディングできるところ)の1つです。
2022年の1月にできたプロジェクトなのでまだ新しいですが、開発はHarmonyブロックチェーンのTranquil Financeと同じチームがCronosのMM Financeの開発とタッグを組んでいるとのことです。
そしてMIMAS Finance自体がTranquil Financeのフォークになっていて、見た目もトークノミクスもかなり似ています ^^ (開発チームが同じだそうです)
参考:HarmonyのTranquil Financeでデルタニュートラルレンディング運用
個人的にMIMAS Financeで注目すべきは
- 高い報酬(APY数十%がレンディングとボロウィングにつく)
- トークノミクス
- GameFiへの布石
だと思っております ^^
MIMAS Financeについては公式のドキュメントも参照してください ^^/
DeFiのレンディングプラットフォームについては以下の記事で解説しております
参考:DeFiレンディングでレバレッジ型預金=高金利インカムゲイン
それではMIMAS Financenの特徴について紹介していきます ^^
取り扱いトークン
MIMAS Financeでレンディング・ボロウィングができる通貨は今のところ以下の7種類です
- CRO
- WBTC
- ETH
- USDC
- USDT
- DAI
- MMF
CronosブロックチェーンのプロジェクトなのでCROが基軸通貨となります。CROは仮想通貨取引所のトークンでBinanceのBNBみたいなものです
参考:仮想通貨取引所Crypto.comでレンディング&Cryptoカードゲット
MMFは「MM Finance」のガバナンストークンで、MIMAS Financeの共同開発チームのプロジェクトで使われています ^^
あとはお決まりのBTCとETHそしてステーブルコインたちです ^^/
Tokenomics
トークノミクスについてですが、ガバナンストークンは「MIMAS」で1,000,000,000の供給量があります。
トークンの配分は以下のようになっています。
半分がインセンティブになっており、高いレンディング報酬やボロウィング報酬はここからきているというわけですね。
そしてインセンティブ報酬の75%を6ヶ月間ロックする(金利としてもらえるけど取りだせない)という仕組みになっており、それが「rMIMAS」というトークンで支払われます。
例としてCROをレンディングすると以下の金利と報酬がもらえます
- CRO(金利はトークンにより異なる)
- MIMAS(報酬の25%)
- rMIMAS(報酬の75%)で6ヶ月間ロックされる
rMIMASのようなロックされるものはレンディングプラットフォームでは珍しい気がします ^^
と、ここまでMIMAS Financeの概要を紹介しましたが、まだ若いプロジェクトなので素人ながらにDue Dilligenceをしてリスクとポテンシャルについて考えてみました ^^
Due Dilligence
新しいプロジェクトに投資するか否か決めるためには、おもに以下のような点について考えておきたいところです
- スキャムの可能性(ラグプルなど)
- ハッキングなどによる被害
- 報酬であるMIMASとrMIMASの価格
- プロジェクトの継続的な発展とユーザーの増加
では1つずつみていきましょう ^^/
スキャムの可能性
まず一番気をつけたいスキャムのリスクですが、大丈夫だと思います ^^
理由としては
- Tranquil Financeは現在進行形でTranquil Financeを運用している
- MM FinanceのGrantをうけて開発している
もしMIMAS Financeで詐欺のようなことをしたらTranquil FinanceだけでなくMM Financeにまで飛び火する可能性があります ^^;
なので少なくとも故意にスキャムが起きることはないのかと思います ^^
参考
- Introducing Mimas Finance — Algorithmic Money Market and Liquid Staking Protocol for Cronos Chain
- Mimas Finance: Innovative Cronos Money Market Protocol
ハッキングの危険性
MIMAS FinanceのようなMoney Marketはハッカーに狙われやすいです ^^;
Tranquil Financewのフォーク(Tranquil FinanceはCompoundのフォーク)でCertik監査済みであることもとりあえずは安心材料の1つです ^^
そしてそのTranquil Financeはこれまでちゃんと運用されており、TVLでは$180mとHarmony第2位になっています。
ただBug Bountyのようなプログラムがないみたいなので、継続したハッキング対策があったらより安心できるかなと思います ^^;
プロジェクトのリスクを考えるときにどういったことを見ればいいのかは以下の記事に書いてるので参考にしてみてください ^^
MIMASとrMIMASの価格
MIMASトークンは供給量の上限があるデフレトークンです。
報酬の75%を占めるrMIMAS報酬が6ヶ月ロックされるというのはすぐにDumpされることを防ぐことになる上に、ロック解除がされるまではMIMASの価格を下げないようにするインセンティブが働くハズです ^^
プロジェクトの開発によって大きく影響されそうですが、なかなか野心的なロードマップが公開されているのでこれからの成長にも期待が持てます。
プロジェクトの成長性
TVLが$16m以上ありCronosのMoney MarketとしてはTectonicに次ぐ2番目の大きさです。先に公開されていたAnnexをすでに抜いており成長途中なのがわかります ^^
これからの開発ロードマップとしては
- CROのステーキングとstCROの発行
- DAOの構築とDecentralization
- CEXへの上場
- オプション市場への参加
- GameFi「Defira」の開発とMIMAS Financeとの関係
などがあります ^^
長期的な材料になりますが個人的には「Defira」というGameFiの開発が気になります ^^
ゲーム内ではまずTranquil FinanceのTRANQトークンを使用可能にして、MIMAS Financeも関わるようです(どう関わるかは不明)。
参考
- Our radically ambitious roadmap for 2022 — Taking Tranquil Finance into a DeFi metaverse game world
- Defira - Twitter
ここまでMIMAS Financeのトークノミクスを調べてきて「ん〜どっかで見たことあるようなTokenomicsだ」と思ったんですが、思いっきり「DeFi Kingdoms」ですね ^^;
JEWELのロック・GameFiとDeFiの融合・ガバナンストークンの使い道などなど ^^;
しかし先人にならってうまくいく方法を試すのはいいことかと ^^ 真似をしているとしても上手くいけばそれでハッピーです ^^/
参考:初めてのHarmony|DeFi Kingdomsでゲームしながら資産運用する
以上、ポイントをまとめると
- Tranquil FinanceとMM Financeのタッグでありほかのプロジェクトの運用実績がある
- 今はMIMASの使い道がないためDumpされる可能性があるが報酬の75%であるrMIMASは売ることができないのである程度の暴落を防ぐことができるハズ
- 将来的にはMIMASをDefiraで使えるようにすることでMIMASを保持するインセンティブをつくりだす
- DeFi Kingdomsのトークノミクスを周到している
となります。
結論、MIMAS Financeで運用することにしました ^^/
MIMAS Financeでの運用方法
長々と書きましたが、実際にMIMAS FinanceでDeFi運用してみましょう ^^/
今回やりたいことは「USDCとUSDTでレンディング&ボロウィング」です ^^
MIMAS Financeの高いインセンティブのおかげでトークンを借りる場合でも返済利息よりも報酬のAPYが高くなっています。
なのでステーブルコインをつかってレンディングとボロウィングをすることで安全かつお得に収入を得られるというわけです ^^/
手順は
- MetaMaskにCronosネットワークを追加
- Cronos BridgeでTerraからLUNAをMetaMaskにブリッジ
- CrodexでLUNAをUSDCにスワップ
- MIMAS FinanceでUSDCをレンディング
- USDCをコラテラルに設定
- USDTをボロウィング
- USDTをレンディング
1はCronos DeFiの始め方:ウォレット・送金・ステーキング手順を解説の記事を参考にしてください ^^
2はTerraから資金を移動する場合になります - Cronos Bridge - TerraからCronosへのブリッジ方法 (DeFi)。他のブロックチェーンからブリッジする場合にはほかのブリッジツールを使いましょう ^^
参考:EvoDeFiでシンプルかつ簡単にクロスチェーンブリッジ
ステップ4からは以下のスクショで見ていきます ^^/
MIMAS FinanceのMarketsページ
USDTをレンディング (Deposit)
USDTをコラテラルに設定する
Borrow Limitで90%ほどになるようにUSDCをボロウィング(借りる)
借りたUSDTをすべてレンディング(Borrow Limitが下がる)
ダッシュボードで状況と報酬を確認
Borrow Limitはステーブルコインの貸し借りだけなら高くしても価格差がほぼでないので問題ないハズです ^^
ETHも混じってますがステーブルコインの運用でAPY40%はなかなかのものです ^^ ただし報酬はMIMASであること、そしてロックされるrMIMASをふくめてのAPYなんでご注意を ^^/
今回の例だとさらにUSDTを安全に借りることができますが、僕はやめておきやめておきました(USDCとUSDT自体の金利では借りる利息の方が高い = MIMASの報酬を価格下落するまえにUSDCやUSDTにしないとマイナスになる可能性がある)
運用方針ですが、報酬のMIMASをこまめにUSDCかUSDTにしてレンディングとして追加していこうかと思っています ^^
MIMASトークンはMM Financeでスワップでき、流動性も高いようなのでスリッページで損をすることはなさそうです ^^/
まとめ
けっこう長くなってしまいましたがCronosブロックチェーンのMIMAS Financeについて紹介しました ^^
素人目線ですがトークノミクスの設計を考えると、プロジェクトの開発が進んでうまくGameFiと絡んでいくことができれば長期的にもいい投資になるのではないかと勝手に思っています ^^;
とりあえず運用を開始したのでしばらくは様子を見てみたいと思います ^^
ところでHarmonyで開発しているTranquil FinanceがなぜCronosでプロジェクトをはじめたのかというと、Crypto.comのユーザーベースがあるのとトランザクションの安さからCronosに期待しているからだそうです ^^
僕も同じような理由でCronosで運用していますが、それ以外にもいくつか注目している理由があります。
- より多くの国でCrypto.comが認可される
- すると仮想通貨デビットカードがより多くの人に使われるようになる
- カード発行数が増える
- キャッシュバックのためにCROを一定数ステーキングしないといけない
- なのでCROが売られにくく価格は下がりにくくなる
という流れになるのではないかと期待しています ^^(なんの保証もありませんが・・・)
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