最近Binance Smart ChainからTerraに浮気してます。
前回のAnchorでのマネープリンターづくりに加えて、今回は同じくTerraのMirror Protocolでも同じように毎月収入を得ていこう、という趣旨になります。
タイトルで「毎月安心収入」と言ってますが理論上リスクフリーで安心して収入を得る、といった感じです。
Mirror Protocolでの目標は:
- 毎月(毎日)収入をいくらか得る
- 価格変動による損失をなくす(安眠できる)
- なるべくシンプルかつ柔軟に運用する
では突撃 ^^
Mirror Protocolについて
Mirror ProtocolはTerra上に構築されたDeFiプラットフォームで、独自の「MIRトークン」と主要な株式の価格を反映したCrypto Currencyである「株式トークン」を売買できます。
株式トークンには「Google」とか「Apple」とかの有名企業のものや「QQQ」といったETF銘柄まであります。
MIRトークンとこういった株式トークンはさらにMirror Protocol内でファーミングすることができ、報酬(金利)としてMIRトークンを受け取ることができます。
今回はこのファーミングによってMIRトークンを安定して受け取ろう、ということです。
価格変動リスクをなくす方法
ここで問題になるのがMIRと株式トークンがステーブルではなく値動きするということです。
なので単純にこれらを買ってファーミングしても価格が下がってしまったら元手を失うので元も子もありません >_<
そこでできるのがデルタニュートラルと呼ばれる戦略です。これを活用することで価格変動の+とーを相殺しながらファーミング報酬をいただく、ということが可能になります。
↓読まなくてもいいです ;_;
デルタニュートラルのデルタはギリシャ文字の「∂」で、数学で使われる差を表すものです。
これをニュートラルにする、つまり無効にするというということで、価格差の影響をなくす戦略=デルタニュートラル戦略、みたいに呼ばれているみたいです。
デルタニュートラル戦略
どういう理論なのかというと、投資でいうロングとショートの両方をもっておくことでできます。
超簡単にいうと
- ロング:価格が上がる -> 儲ける・価格が下がる -> 損する
- ショート:価格が下がる -> 損する・価格が下がる -> 儲ける
です。なので両方をバランスよくやれば+とーが相殺されるということです。
「じゃあ結局儲からないじゃん」と思うかもしれませんが、これらをファーミングすることで報酬をもらえるのがDeFiの素晴らしいところです ^^
要は「ファーミング報酬だけ安全にもらう方法」であり、かつ通常のステーブルコインのステーキングよりも高い利回りを目指せる方法となります。
僕自身はまだまだ勉強中なのでデルタニュートラル戦略についても全然知らなかったんですが、なんとMirror Protocol公式でその方法を教えてくれているではありませんか ^^
というわけで公式のチュートリアルにのっとってやり方を書いていきます。
Mirror Protocolでのデルタニュートラル戦略
参考のYoutubeでは3つの方法が紹介されていますが、その中でも最もシンプルかつ安定した方法を使います。
必要なものは以下のとおり:
- Terra Station Wallet
- UST
Terra Station WalletとUSTを持っていない人は前回の記事を参考にしてもらえるといいかと思います ^^
Terra・Anchorで月1万円のマネープリンターをつくる
USTをコラテラルとして株式トークンのショートポジションを、そして残りのUSTを同じ株式トークンとスワップしてロングポジションをとります。
- 株式トークン(ショート):USTをコラテラルにする
- 株式トークン(ロング):USTとスワップする
たとえばUSTが$3000あると仮定して手順を書いていきます ^^
- UST予算の2/3($2000)をAnchorに預ける
- MirrorでUST予算の1/3($1000)でショートポジションをとる
- 株式トークンをUSTを担保にして借りる
- 借りた株式トークンをファーミングする
- MirrorでUST予算の1/3($1000)でロングポジションをとる
- USTとショートポジションをとった株式トークン(同じ量)をスワップ
1つずつ具体的なやり方や注意点など書いていきます:)
1.USTをAnchorに預ける
まずはUSTをAnchorに預けます。やり方は前回の記事を参考にしてください ^^
これによって「aUST」というトークンがWalletに表示されます(デポジットした分のUST)が、これをMirrorで担保としてショートポジションをつくることができます。
とりあえずデポジットできたらMirrorへ移動しましょう。
Mirrorでショートポジションをとる
MirrorのFarmページに行きます。ここで好きな株式トークンを借りることができます。
Shortと書いてあるところにもらえるMIRトークンのAPYが表示されています。
基本的にどれでもいいんですが、価格が下がりすぎると担保にするUSTを超えてしまいLiquidationを起こしてしまうので、安全に行きたいなら固有銘柄よりもETFがいいんでないかと思います。
- aUSTを$1000入力する(当初の予算の1/3)
- Collateral ratioを200%にセットする
- Confirmでショートポジションをつくる
なにをしたのかというと、$1000のaUSTを担保にmQQQを売った状態にした感じです。そしてこのポジションをクローズするとき(ファーミングをやめるとき)に買い戻す、という感じになります。
これによってmQQQの価格が上がると資産が下がり、価格が上がると資産が下がるというなんとも頭が混乱しそうになる逆の動きをするようになります。
つぎにこれとは逆のポジションでmQQQの価格が上がると資産も上がるという通常の状態をつくります。どうすればいいのかというと、単純にmQQQを買うだけです。
Mirrorでロングポジションをとる
ショートポジションをとった株式トークン(今回はmQQQ)は値上がりしたら資産が減っていってしまいます。
なのでそれを相殺するために同じ数量のmQQQトークンを買っておきます。
mQQQの価格が上がろうが下がろうが、ここで買ったmQQQで借りたぶんのmQQQを返済すればいつでもプラマイ0になります(デルタニュートラル)。
- Dashboardで借りたmQQQの数量をコピー
- MirrorのSwapページへ移動
- 買うトークンにmQQQを選択
- mQQQの数量にコピーしたぶんをペースト
- Confirmでスワップ
これで借りたmQQQをいつでも返せる状態になりました。
あとはほったらかしでファーミングしてあるmQQQ(ショートポジション)に金利(MIRトークン)を生み出してもらいましょう ^^
ちなみにファーミング報酬のAPYはけっこう変動するのと、MIR価格の変動によって得られる収入は変動します。
損失の心配はないけど収入は上がったり下がったりする、というのが今回のマネーマシーンなので留意しましょう。
まとめ
Anchorだけでもかなりいいんですがちょっと欲張ってMirror Protocolで収入源をつくる方法を紹介しました。
普通にMIRトークンとか株式トークンを買うのもいいかもしれませんが、安眠するためにTerra公式が紹介するデルタニュートラル戦略について書きましたがどうでしょうか?
ビミョーにわかりにくい(とくにショートポジションについて)ですが一旦少額でやってみたら理解できるかもしれません。
株式トークンが買えるDeFiは珍しいので個人的にはお気に入りの1つです ^^
(普通に株買うよりこっちで買ったほうがいいんじゃないの?とか思ってます。ただしロングポジションはUSTと組み合わせてLPトークンにしないといけないのがちょっとネック・・・)
いくつか注意点・考慮したい点です:
- MIR価格は上がるかもだけど暴落もありえるので、心配なら定期的にUSTとかにスワップしときましょう
- 株式トークンのファーミングAPYは変動するので(体感10~80%くらい?)考慮しときましょう
- USTの一部を担保にするので、そのぶんだけAnchorにデポジットした合計から引かれます(ファーミング報酬が19%より低ければUST全部Anchorにデポジットしたほうがいいかも)
- ショートポジションをやめるときにFeeが1.5%かかるよ
よくわからん、という人も公式のYoutubeもチェックしておくことおおすすめしますよ ^^ 動画では他にもう2つの方法を紹介しているので興味があればチェックしてみてください。
Mirror以外でも探せばデルタニュートラル的な戦略で運用できそうです。というかすでにやってます。なので次回の記事で書きますのでお楽しみに ^^
それではよいDeFiライフを ^^
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