海外デジタルノマドは保険をどうしているのか気になると思います。
- 海外で病気になったらどうなるの?
- 飛行機を使って荷物が紛失したら?
- もしコロナにかかったら?
いつどこに滞在するか予定が変わりやすいノマドとしてはなるべくコストパフォーマンスのいい(安価で十分な補償)ものでかつ柔軟性がある(月単位での契約など)ものが望ましいです ^^
というわけでノマドが利用できる保険と個人的なおすすめである「SafetWing」についてまとめてみます ^^/
海外デジタルノマドがカバーすべき保険とリスク
ノマドにとって重要になるのが以下の2つの保険です。
- 健康保険(ケガや病気のため)
- 旅行保険(荷物紛失や飛行機キャンセルなどのため)
とくに海外では普段心配しなくていいような病気のリスクがあったり、よく移動するノマドはそのぶん旅行保険もムシできません ^^;
野犬に噛まれるとか食中毒になるとか毒蜘蛛に刺されるとかもあり得ます・・・^^;
まずはどういった保険の選択肢があるのか見ていきましょう ^^/
保険のタイプと特徴
保険にもいろいろあり、大きく以下の4つに分類できます ^^
- 国民健康保険
- 民間の保険
- クレジットカード付帯の保険
- ノマド保険
それぞれプロバイダーや保険の想定対象者が違うので一長一短です ^^;
ですがノマドのスタイル(短期・長期・単身・家族など)によってもどれが良いのかは変わります。
なのでそれぞれの特徴を知って自分に合うものを選ぶと良いでしょう ^^/
国民健康保険
まずは日本の国民健康保険ですが、ノマドとしてこれが向いている人は
- すでに国民健康保険に加入している
- 日本に住民票があり転出はしない
- 3ヶ月以内に(一時)帰国する
- リスクをとっても保険費用を安くしたい
という人です。
国民健康保険の特徴としては
- 基本的に日本国内で適用される保険である
- 海外での医療費ををカバーしてもらえる可能性がある
- 海外在住者(転出)の場合には国民健康保険の脱会が必要になるので使えなくなる
- 健康に関するものだけで旅行に関する補償はない
- 海外での事故や病気に対する保険適用範囲は限られる
- コロナに関する補償がないので入国できない国もある
基本的にノマドには向いてないので、自分の健康や事故を起こさない自信がある人向けになります ^^;
他の保険を一切つけないというのは不可能ではないですが正直あまりおすすめはできない選択肢ですね ^^;
国民健康保険と海外での医療費の補償について
民間の保険
続いて民間企業が提供している保険です。さまざまな種類があるので一概には言えないですが、以下のような人に向いています。
- 短期間のノマド生活しかしない
- 他の保険で補償されない特定の補償が欲しい
- 他の保険だと補償適用範囲や金額が心もとない
- 日本語での対応をしてほしい
- 特定の保険会社だとお得になる
なぜこういった人たちに向いているかというと、全体的に民間の保険には以下のような特徴があるからです。
- 高価だが補償も手厚い
- 海外対応のものはとくに高く選択肢も少ない
- 日本企業が提供する保険である
- 会員特典や割引きがある可能性
国民健康保険だけだとリスクが大きいので民間の保険をもっておくほうが安心感があります ^^
民間の保険の例
- 損保ジャパン
- 三井住友海上
- チャブ保険
あくまで例です ^^; 目的地や滞在日数によっても大きく変わるので比較サイトなどで検索してみるのがいいでしょう ^^
しかし基本的には特別な理由がなければクレジットカード付帯の保険やノマドに特化した保険のほうがコストパフォーマンスは良いです。
クレジットカード付帯の保険
次はクレジットカードについてくる保険です。知らない人もいるかもしれませんがクレジットカードを取得すると保険がついてくるものが多いです ^^
クレジットカード付帯の保険が向いている人は
- すでに保険付帯のクレジットカードをもっている
- 保険の内容が十分である
- 余計に保険を買いたくない
- 短期・中期的に一時帰国する
クレジットカード付帯の保険の特徴は
- 自動付帯(常に保険が有効)と利用付帯(カード利用時などの条件付き)がある
- 健康保険と旅行保険の両方あることが多い
- 保険加入費用はクレジットカードの維持費に含まれるものが多い
- 補償内容が手厚いものが多い
- 保証期間が限定される場合が多い
- クレジットカードのランクが低いと海外が対象外になりやすい
- COVID関連のカバーがない可能性(入国拒否もありえる)
長期でノマドをする場合(一時帰国しないで海外に居続ける)には保険の適用外になる可能性があるので注意が必要です ^^;
もちろんクレジットカードや発行会社によっても内容や条件が違うのでチェックしてみてください ^^
クレジットカード付帯の保険の例
- ライフカード
- 楽天カード
- 三井住友カード
あくまで例です ^^; カードのランクによっても条件や補償内容が変わるので注意して確認する必要があります。
僕の場合にはAmerican Express (Australia)のクレジットカードをもってますが、以下の条件があるので使ってません T_T
「旅行の往復分をカードで支払うと旅行期間が保険が有効になる」
僕は一時帰国はしないので対象外となります ^^; なので次に紹介するノマド向けの保険に入っています ^^/
ノマド保険
まだ種類は少ないですがノマド向けにつくられた保険が存在します。ノマド保険が向いている人は
- 長期で海外ノマドをする
- さまざまな国に頻繁に移動する
- 英語の対応しかなくてもでもいい
- 民間の保険よりも安く抑えたい
- 基本的な補償内容で十分
- コロナの補償が欲しい
ノマド保険の特徴は
- ほかの海外保険と比べると安い
- 保険の期間が年単位ではなく柔軟
- 一時帰国してもしなくても保険が適用される
- すでに海外にいても加入できる
- 補償内容はより若く健康な年齢層には十分だがそうでないと心もとない
- 選択肢が少ない
- 自国内での保険適用は限定的
ノマドをする人の多くはノマド保険が都合がいいと思います(ノマドのために設計されてますからね ^^)
しかしノマドをするのは若年層が多いので補償内容はベーシックになりがちです。なのでしっかりと内容を確認することが大切です ^^
ノマド保険の例として2つ有名どころを紹介します。
- SafetyWing
- World Nomads
僕が使っていてオススメするのが「SafetyWing」です。ですが人によって何がいいのかは違うのでそれぞれの特徴と補償内容をまとめていきます ^^/
SafetyWing
創業者自身がノマドなのでノマドが欲しいと思う保険を体現したものが「SafetyWing」です ^^SafetyWingの強みと弱みをまとめると
強み
- 4週間で$42(30代の場合:ノマド向け保険としては現状最安値)
- 14~69歳が加入可能
- 健康と旅行保険の両方が含まれる
- ウェブサイトのUIがシンプルで使いやすい
- COVID保険に対応している
- すでに出国していればいつでも加入できる
- 年契約ではなく4週間ごとの更新
弱み
- 価格が安い分カバーは高額ではない
- $250は自費になり、残りがカバーされる
- 出国してからじゃないと買えない(今は入国のためのCOVID保険が必要)
- 自国では帰国後1ヶ月間のみ有効
- アメリカで有効にするには別途支払いが必要(オプション)
- 英語で申請や対応をする必要がある
気になるSafetyWingの補償内容は以下のようになっています
健康保険
補償内容 | 補償金額 |
---|---|
最大補償額 | $250,000(65歳以上は$100,000) |
控除 | $250(自己負担額) |
病院 | 入院費用 |
集中治療 | 最大補償額まで |
救急車 | 病気やケガによって入院した場合に、通常もしくは常識的な範囲内での救急車の費用を補償 |
緊急対応費用 | $50の自己負担(控除は適用外) |
整体 | 1日に$50まで(整体師による治療指示が事前に必要) |
緊急歯科治療 | $1,000まで(控除は適用外) |
その他の保険適用医療費 | 最大補償額まで |
旅行保険
補償内容 | 補償金額 |
---|---|
旅行の中断 | $5,000まで(控除は適用外) |
旅行の遅延 | 1日に$100まで(12時間以上の遅延で予定外の宿泊が必要になった場合。最大で2日まで。控除は適用外。) |
チェックイン荷物の紛失 | $3,000まで(荷物1つにつき$500まで。生涯で$6,000まで。控除は適用外) |
自然災害による宿泊先の変更 | 1日に$100までを最大で5日間(控除は適用外) |
政治的な避難 | 生涯で$10,000まで(控除は適用外) |
緊急医療のための移動 | 生涯で$100,000まで(控除と最大補償額は適用外) |
第三者賠償保険
種類 | 限度額 |
---|---|
生涯での最大補償額 | $25,000 |
対人補償(第三者) | $25,000 |
財物補償(第三者) | $25,000 |
財物補償(利害関係者) | $2,500 |
死亡・欠損などの保険
種類 | 補償額 |
---|---|
四肢の損失(1本) | $12,500 |
四肢の損失(2本) | $25,000 |
生涯での最大補償額 | $25,000 |
死亡保険 | $25,000 |
(英語から訳しましたが正確じゃないかもです ^^;)
個人的には以下のカバーがあるのがありがたいです
- 救急車(いつでも呼べると精神的に楽)
- 緊急の歯科治療(歯の問題はいつ起こるかわからない)
- COVID保険(これがないと入国できない国が多い)
- 対人と対物の賠償
個人的にはやはり他人への損害があると安心・・・といってもこんな補償額じゃ全然足りないですが ^^ まあいくらであっても他人に重大な損害を与えたくないので運転とかしないんですが ^^;
SafetyWingの見積もりや詳細については以下を参考にしてください ^^
僕はこのSafetyWingを利用してノマド生活を続けています ^^ いまのところお世話になってはいませんが、もし医療費の請求などをしたらその体験談も書こうかと思います ^^
World Nomads
もう1つ紹介するのが「World Nomads」というノマド保険です ^^
こちらはオーストラリアの保険で、その名の通りノマド向けの保険となります。World Nomadsの強みと弱みをまとめると以下のようになります。
強み
- 国内・国外からでも加入可能
- 高価なぶんカバーは手厚い
- 69歳まで加入可能
- 40種類の持病が加入時から自動的にカバーされる
- 2つのプランから選べる
- 長期で申し込むと割安になる
- ウェブサイトがシンプルで使いやすい
弱み
- SafetyWingよりも高価で4週間で$173.50(スタンダードプラン)もしくは$199.50(エクスプローラープラン)(30代の場合)
- 英語で申請や対応をする必要がある
気になる補償内容は以下のとおりです(条件:日本在住者の30歳がタイに4週間行く場合)
補償内容 | 補償金額(スタンダード) | 補償金額(エクスプローラー) |
---|---|---|
海外緊急医療費 | $5,000,000 | 無制限 |
医療輸送と帰国 | $500,000 | $500,000 |
同伴者 | $5,000 | $5,000 |
整体治療 | $250 | $2,000 |
カウンセリング | $250 | $250 |
病院での自己負担 | $2,000 | $3,000 |
緊急歯科治療 | $300 | $500 |
現地での葬式と本国送還 | $15,000 | $15,000 |
コロナ旅行費用 | - | $2,000 |
旅行のキャンセル | $5,000 | $10,000 |
旅行の中断や短縮 | $3,500 | $5,000 |
追加の旅行費用 | $3,500 | $3,500 |
旅行の再開 | $1,500 | $3,000 |
死亡事故や欠損 | - | $20,000 |
残存学生ローンと借金返済 | - | $5,000 |
旅行の遅延 | $150-500 | $300-1,000 |
乗り継ぎ失敗 | - | $1,000 |
自然災害 | $1,750 | $1,750 |
ハイジャック | - | $3,000 |
荷物 | $2,500 | $3,500 |
パスポートと旅行書類 | $500 | $1,000 |
お金の喪失や窃盗 | - | $250 |
対人・対物賠償(車両を除く) | $1,000,000 | $2,500,000 |
レンタカー日数超過 | - | $2,000 |
レンタカーの鍵紛失 | - | $600 |
(またまた英語から訳しましたが正確じゃないかもです ^^;)
World Nomadsも健康と旅行保険、さらに対人賠償がついています。
補償額が全体的にSafetyWingよりも高いため安心度はこちらの方が高いでしょう(そのぶんコストも高いですが)
詳細についてはWorld Nomadsのサイトで確認してください。
「SafetyWing」と「World Nomads」他にもNomad向けの保険はあり、これから増えてくるのではないかと思います ^^
ノマドとなると国際的な保険になるので海外の商品が多くなりそうなので自分でも調べてちょうどいいものを探しましょう ^^/
まとめ
海外デジタルノマドの悩みの種である保険についてまとめました ^^
現状では保険のコストパフォーマンスとリスクの観点から、以下の順にノマドに向いていると思われます
- ノマド保険:「SafetyWing」か「World Nomads」
- クレジットカード付帯の保険
- 民間の保険(海外旅行保険)
- 国民健康保険
自分にはどういった選択肢があってどういった保険内容とコストがいいのか考えて決めましょう ^^
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