お世話になる国や街を選ぶ基準:海外デジタルノマドとしての目利き

Friday, May 13, 2022

海外デジタルノマドはいろんな国をまたいで生活・仕事をしていますが、どうやって行き先を決めているのでしょうか?

  • 海外と言っても具体的にどこがいいの?
  • どうやって行き先を決めるべき?
  • 国選びに役立つツールとかサービスはある?

という声が聞こえてきそうなので、僕の体験とリサーチをもとに記事にまとめていきます ^^/

ちなみに僕がこれまでに住んだ・訪れた国や都市は↓のマップにまとめてあります ^^

  • 黄色の点:住んだ街
  • オレンジの点:旅行した街
  • 緑のエリア:行ったことある国(島とか領地にいったわけではないのであしからず)

まだまだ行ったことがない場所も多いですが、学んできた経験も含めて記事を書いていこうと思います ^^

海外デジタルノマドの国選びの条件

チェンマイでの地元イベント(タイ)

チェンマイでの地元イベント(タイ)

海外デジタルノマドをするときにどんな条件で国を選べばいいのかというと

重要な条件

  • ビザ
  • モバイルネットワーク・WiFi
  • 生活費
  • 作業場
  • 時差
  • 治安
  • 医療

逆にあまり気にしなくてもなんとかなる条件もあります ^^

あまり気にしなくていい条件

  • 英語
  • 食べ物
  • 気候
  • 文化
  • 差別
  • 観光

個人的な見解も含んでいるのでお気をつけください ^^;

たくさんあるのでそれぞれ手短に書いていきます ^^

ビザ

ビザ免除もしくは観光ビザが入手できないとそもそも目的地に行けません ^^;

なのでビザが入手できるかどうかはチェックする必要があります ^^/

ちなみに最近では「デジタルノマドビザ」なるものを発行する国が増えてきています。

が、「発行している国がまだ少ない」「収入の条件が厳しい」「観光ビザより高い」「いろんな国に行きたい」という理由で観光ビザのほうが都合がいいという場合が多いです ^^

モバイルネットワーク・WiFi

インターネットのスピードや範囲はデジタルノマドにとっての急所です ^^

重要なのはカフェに無料WiFiがあるかどうかではなく、現地のSIMでモバイルネットワークを使いテザリングできるか、です。

なぜならそっちのほうが

  • 速い
  • 便利
  • どこでも作業できる
  • 結果的に安い

からです ^^

詳しくは - 海外デジタルノマドが無料WiFiを探すのはもうやめるべきな理由

生活費

もちろん生活費は無視できません ^^;

いくらノマドをしたいからといっても収支がマイナスになってしまってはノマド生活を続けられないばかりか不安で楽しめなくなるでしょう ^^;

なので事前にある程度のリサーチをして収入と支出のバランスをとれそうな国や地域であることが条件になります ^^

参考

作業場

国によってはカフェや公共の施設が少なくて仕事をする場所が限られます ^^;

なので事前にリサーチをしてどういった場所で作業をすることになるのか当てをつけておくとスムーズにノマド生活を進めることができます ^^

もし作業する場所が住居しかなく、求める環境と違うのであれば行かない選択をするのも重要でしょう ^^/

海外デジタルノマドの作業に適した場所については - 海外デジタルノマドの作業に向いている場所:工夫して条件緩和しよう

時差

とくに日本にクライアントや顧客がいる場合には時差が国選びの重要な条件になります ^^;

しかし仕事によっては自分で完全に自由な時間に働くことができるので時差を気にする必要はなくなります。

海外デジタルノマドの仕事や働き方については - 仕事・収入・働き方から考える海外デジタルノマドの就業形態

治安

治安はなんだかんだ重要です ^^

国だけで判断するのは横暴ですが、少なくともわざわざ治安が悪い地域に住むと万一のことが起こらなくとも「不安なので外に出たくない」「夜は外出できない」「盗られるのが怖くて高価・便利なものを持ち歩けない」など行動の制限にもつながります ^^;

冒険心やスリルも醍醐味ですが安全と自由とのバランスも考えるといい選択ができそうです ^^

医療

海外ノマド生活中に事故や病気になることは大いにありえます。そんなときに現地の医療がズタボロだととても危険です ^^;

実際に会った日本人でも野犬に噛まれたり(狂犬病ワクチンが効いて無事でした ^^)食中毒で救急車で運ばれたりといろんな問題にあってます ^^;

ただし、もし現地の医療レベルが低くても隣国で処置が可能である場合もあるので、周辺国も含めてリサーチしておけばある程度の重大なリスクは減らすことができるかと思います ^^

海外ノマドの保険については - 海外デジタルノマドの保険の選択肢・健康と旅行リスクをカバーせよ


以上が国選びで重要な条件です ^^

反対にあまり気にしなくていい条件を見ていきましょう ^^/

夜になると治安が悪くなることも・・・

夜になると治安が悪くなることも・・・

英語

海外でノマドとなると英語ができないと無理だと思うかもしれません。

ですがそんなに重要ではありません ^^

とくに仕事で英語を使わないのであれば収入への影響はないし、実生活でも使う英語は限られていたり、やるべきことは限定的で話し相手にも容易に想像できるからです ^^

どういうことかというと、例えば

  • ホテルでフロントと話す場合はたいていチェックインかチェックアウトがしたい
  • レストランやカフェだと大抵は注文・トイレ・支払いくらいしかやることがない
  • バスターミナルや駅ではどこに・いつ行きたいかについて話す
  • 空港でのチェックインはパスポート・航空券・バッゲージのお決まりのパターン

というように、そこにいるだけで何も喋らなくとも何がしたいのかは大体決まってます ^^;

なので単語とボディランゲージでなんとかなるし、ダメならGoogle翻訳すれば大体なんとかなります ^^/

食べ物

現地の食べ物はもちろん合う合わないがありますが、自炊という選択肢があります。

実際には現地で食べてみないとわからないので、まずは試してみましょう ^^

もし合わなければスーパーで食材を買って自炊するなり日本食レストランにいくなりすればなんとかなります。あとは同じような食文化の地域はなるべく行かないようにすれば以降は問題ないでしょう ^^

気候

暑さや寒さ、湿気なんかも人によっては我慢できないものです ^^;

が、観光のように短期ではなく長期で住むと体が慣れてくることが往々にしてあります ^^

そうでなくともエアコンがきいた作業場を利用すれば移動時以外は何の問題はありません ^^

気候も食文化と同じように住んでみたら意外と慣れた、となるかもしれないので試してみることが重要だと思います ^^/

文化

文化的な部分が気になって選択肢から外すこともありえますが、これも試してみないとわかりません ^^

たとえばイスラム国家はよくわかんないから怖いと考える人もいるかもしれませんが、住んでみると案外フツーだったりもします。

もちろん合わない場合もあるので100%大丈夫なわけではないですが、まずは試してみてそれから国選びの条件にするべきか否か考えるといいと思います ^^

差別

海外での生活に興味があるけど差別が心配、といって躊躇する人もけっこういます。

これは考え方次第のところもあり、人はみんな差別するもので差別をされたところでどうでもいい、と考えると大した問題には感じないと思います。

誰かが差別してきたら関わらないようにすればいいし、差別することで頑張って自尊心を保ってるんだな、と心の中で同情してあげればいいのです ^^

まあ僕の意見でもあるので同意しかねる人も多いでしょうが、実際に差別にあう確率はたいして高くないのでそれを理由に選択肢を減らすのはもったいない気がします ^^;

観光

最後に観光ですが、ノマドする国は必ずしも観光がおもしろい場所である必要はないと思います ^^

ノマドなら仕事をするだろうし、観光で忙しくなると仕事への影響もでてしまうのでバランスが大事です ^^;

さらに観光地だから住みやすいということはなく、地味な街の方が暮らしやすいことが往々にしてあるのも理由です ^^

海外ノマドしやすい国や地域

プーケットのビーチ(タイ)

プーケットのビーチ(タイ)

では国選びの基準を考慮しながら海外デジタルノマドに向いている国や地域をいくつか見ていきましょう ^^

旅行ならけっこうしましたが僕自身がノマドした国はまだまだ限られているのでネットの情報なんかも混ぜて勝手に評価していきます ^^/

  • タイ
  • ベトナム
  • カンボジア
  • インドネシア
  • マレーシア
  • ジョージア
  • トルコ
  • ルーマニア
  • ハンガリー
  • ポルトガル
  • メキシコ

注意点ですが、ビザに関しては現状は制限が掛かっている国がほとんど。そしてこれから依然と同じような仕組みになるのかはわかりません ^^;

COVIDで状況が変わってきてますが、とりあえず僕の体験とネットでの情報などを併せて書いていきます ^^/

タイ

条件評価
ビザ★★★★★
インターネット★★★★
生活費★★★★★
作業場★★★★★
時差★★★★
治安★★★★
医療★★★

タイはノマドしやすい国です ^^

おすすめとしてよくあがるのは「バンコク・チェンマイ・パタヤ」の3つの街です。

平常時であればビザ免除で30日の滞在、もしくは観光ビザで延長をすれば90日の滞在ができます。

ネット環境もよくて作業場もカフェやコワーキングスペースなんかが数多く存在します ^^

僕もチェンマイで2ヶ月ほどノマドしましたが、とりあえずノマド体験したいという人にもハードルは低めなのでやはりおすすめできる国です ^^/

参考:チェンマイの生活費と節約のコツ【海外ノマドのDeFi生活】

ベトナム

条件評価
ビザ★★★
インターネット★★★
生活費★★★★★
作業場★★★★★
時差★★★★
治安★★★★
医療★★★

ベトナムはビザ免除だと15日まで、観光ビザをとれば30日まで滞在可能です。ですがビザ延長は難しいようなのでいわゆるビザランが必要になるかと思います ^^;

インターネットのスピード(モバイルネットワーク)もタイより遅いので人によってはストレスが溜まるかもしれません。

しかしそれ以外ではノマドとしての環境もよく、とくにベトナム料理やコーヒーが美味しいので1度はいってみたいところです ^^

ノマドしやすい場所で言うと「ホーチミン・ハノイ・ダナン」あたりが有名です。

この記事を書いている今まさにホーチミンにいますが、僕はベトナム料理とコーヒーが大好物なのでそれだけで楽しいです ^^/

カンボジア

条件評価
ビザ★★★★★
インターネット★★★
生活費★★★★★
作業場★★★★
時差★★★★
治安★★★
医療★★

カンボジアはまだそこまでノマドに有名ではないですが「プノンペン・シェムリアップ」が人気になってきているようです ^^

ビザ免除で90日滞在できるので安くて行きやすい国です ^^

反面ネットのスピードがいまいちなのでモバイルネットワークは必須、さらにビデオ会議なんかは遅延が気になりそうです ^^;

それとプノンペンは治安がよろしくないので気をつけた方がいいでしょう・・・バックパッカーで知り合った人は歩きスマホしてたら後ろから来たバイクの運転手に盗られました・・・T_T

僕はシェムリアップで1ヶ月ノマドしましたが、アンコール遺跡の観光をしたいとか小さめの街でゆったりノマドしたい人に向いてると思います ^^ 体感ではプノンペンよりはるかに安全、というかほぼ危険を感じることはありませんでした ^^

参考:シェムリアップの生活費と節約のコツ【海外ノマドのDeFi生活】

この国は地味に英語がかなり通じます ^^ なのでコミュニケーションはタイよりずっと楽でした ^^/

あとは医療が頼りないので健康に気をつけることも大事。もし重大な怪我や病気になったらタイの病院へ搬送されることになるかもしれないのでそのつもりで ^^;

インドネシア

条件評価
ビザ★★★★★
インターネット★★★★
生活費★★★★★
作業場★★★★★
時差★★★★
治安★★★★
医療★★★

インドネシアでもとくにバリがノマドに人気です ^^

ビザ免除なら30日、アライバルビザなら延長することで60日の滞在が可能なのでハードルは低いです。

生活費も安く作業できるカフェやコワーキングスペースも多いためノマドの目的地としてもよく上位にいます ^^/

マレーシア

条件評価
ビザ★★★★★
インターネット★★★★
生活費★★★★★
作業場★★★★★
時差★★★★
治安★★★★
医療★★★★

マレーシアも生活費が安くかつ作業場の選択肢も多いです。

ですがある程度の大きさの街(クアラルンプール・ジョホルバール・ペナン)でないと不便かもしれません ^^;

入国に関してはビザ免除で90日までの滞在ができるので楽に長く暮らすことができるのが魅力 ^^

ジョージア

条件評価
ビザ★★★★★
インターネット★★★★
生活費★★★★★
作業場★★★★★
時差★★★
治安★★★★
医療★★★★

ジョージアもノマドの聖地と呼ばれるような国です ^^

なんとビザ免除で1年間滞在できるというオープンな国で、長期で滞在したい人にもノマドしやすい目的地になります ^^/

生活費もかなり安いため経済的にもハードルは低いですが、日本から遠く時差も5時間あるので仕事によっては厳しいかもしれません ^^;

地域柄トルコやロシアの文化圏なので食べ物や生活も東(南)アジアとはけっこう違います。

個人的にはまだジョージアに行ったことはありませんが、トルコは今まで滞在したことのある国でもお気に入りの1つなので早く行ってみたいです ^^ あとはイランにいる友人に会えるかも気になるところ・・・^^

いずれにせよノマド界隈でも人気が高いジョージアはチェックしておいて損はないでしょう ^^/

ルーマニア

条件評価
ビザ★★★★★
インターネット★★★★
生活費★★★★
作業場★★★★
時差★★★
治安★★★★
医療★★★★

東欧の国ルーマニアはビザ免除で90日まで滞在できます ^^

ノマドの目的地としてはまだ有名ではありませんが、生活費が安く英語も通じるので注目度が高まってきてます。

あと治安も言われているほど悪くもなく、とくに近年ではだいぶ良くなってきているようです ^^

僕自身はルーマニアは観光でしか行ったことがないですが(首都のブカレスト)多少のプレッシャーは感じつつも治安はそんなに悪くない感じでした。あとはカフェが多いのでカフェ作業したいノマドにはよさそうです ^^

ハンガリー

条件評価
ビザ★★★★★
インターネット★★★★
生活費★★★
作業場★★★★
時差★★★
治安★★★★
医療★★★★

ハンガリーはルーマニアの西にある中東欧の国の1つ。

ルーマニアのようにビザ免除で90日の滞在ができます。

物価も安いと言われてますがさすがに東南アジアほどではない、と言う感じでしょうか ^^; それでも月10万円あればなんとかできそうな感じです ^^

治安も良くカフェも多いのでヨーロッパが好きならぜひ行ってみたいところですね ^^/

ちなみに僕は観光で行きましたがグヤーシュ大好物なので何度も食べたのが懐かしい・・・^^

ポルトガル

条件評価
ビザ★★★★★
インターネット★★★★
生活費★★★
作業場★★★★★
時差★★
治安★★★★★
医療★★★★

ハンガリーよろしくシェンゲン条約加盟国なのでビザ免除で90日滞在できます ^^/

西欧ですが生活費は安く、カフェなどの作業場も多いためノマドしやすいです。とはいえ他の国と比べると家賃はちょっと高くつくので予算には気をつけたいところ ^^;

街中は治安が良く英語が通じるので便利で住みやすいと言われてます。

ポルトガルのリスボンに観光しましたが、やはり英語が通じるのでとても便利でとくに不自由なく滞在できました ^^ あとは食べ物が安くておいしい(魚介とか)のとパンとかペイストリーの種類が多くて楽しめました ^^

西欧はどこも高いのでポルトガルを滞在拠点として周辺に旅行しに行くのもいいかもしれません ^^/

メキシコ

条件評価
ビザ★★★★★
インターネット★★★★
生活費★★★
作業場★★★★
時差★★
治安★★★★
医療★★★

観光目的ならビザ免除で180日まで滞在可能と太っ腹です ^^

生活費も東南アジアほどではありませんが安くてノマドしやすいです ^^ やはり首都のメキシコシティだと他の街より高くつくので気をつけた方が良さそうです ^^

治安は悪いと言われてますが変な場所に行かないようにしたり観光客っぽさを出さなければ問題に遭うことは少なそうです(今後ノマド体験したらブログにします ^^)

メキシコ料理はまだ日本では人気がなさそうですがブリトーとかナッチョスとかに限らず美味しいものが多いので個人的に早く行ってみたい国でもあります ^^


今回紹介した国と勝手な評価をマップにしてみました↓

これからも実際にノマドしながら追加・更新していこうと思います ^^

目的地選びに役立つ情報源

どこで海外ノマドするか・・・「Nomadlist」というウェブサイトに世界各国からのノマドが各都市での体験をもとに評価・情報共有しています ^^

Nomadlist

Nomadlist

このウェブサイトは無料でも使える(人気上位の都市だけ検索できる)ので、とりあえず覗いてみて気になる都市について情報をゲットするのに役に立ちます。

  • 生活費
  • ネット環境
  • 治安
  • 英語
  • 気候
  • 交通事情
  • 外国人への対応
  • LGBTフレンドリー

などいろんな角度から評価されてます ^^

とはいえ個人の体験はさまざまなので、傾向を掴んだり、都市の比較をしたり、参考程度にしておくといいです。

例えばNomadlistに表示される各都市での生活費は全体的に高めに感じます ^^; おそらくカップルや家族などの評価も含むので節約家の個人視点で見ると高くなっている、というのが実情だと思います ^^

いずれにせよNomadlistほど包括的にわかりやすく情報がまとめられているサイトはあまりないので情報源としてオススメします ^^/

最初は東南アジアがオススメ・あとは好みで

あれこれ書きましたが迷ったなら東南アジア、とくにタイ(バンコク・チェンマイ)・インドネシア(バリ)あたりがいいのではないかと思います ^^

一度体験してみて大丈夫そうだと感じたのであれば自分が興味のある国へチャレンジしてみましょう ^^/

ノマドの自由を味わうためにも最初の一歩を踏み出すのが大切です ^^/


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