DeFiの種類まとめ|知っておくべき10の分類と役割

Friday, December 17, 2021

DeFi (Decentralized Finance)といってもさまざまな種類や用途があります。

もちろんお金を稼ぐためのツールとして使う人が多いですが、今回はDeFiを俯瞰してみるとどんな種類のものがあるのか記事にしたいと思います。

知らなかったDeFiの用途をしることで新しい投資やビジネスなどのアイディアにつながるかもしれません ^^/

DeFiの種類と役割

DeFiの種類は人によってちがった分類がされています。

ここではいくつかの分類を参考にして僕なりにまとめたものを紹介していきます。

  • ウォレット
  • アセットマネージメント
  • トレード
  • デリバティブ
  • レンディング
  • イールドファーミング
  • ステーブルコイン
  • 支払い
  • 保険
  • クロスチェーン

このように分類して1つずつ簡単に解説していこうと思います ^^

参考にしたサイト

ウォレット

知ってのとおり暗号資産を保管するためのウォレットです。

Web3.0を用いてブロックチェーンに接続できるものがDeFiウォレットにあたります。

有名なところでは

などがあります。

これらに仮想通貨を入れておき、DeFiプラットフォームに接続することでステーキングやレンディングなどさまざまなサービスを利用することができます。

参考

使うブロックチェーンやプラットフォームによっては対応しているウォレットが限られているので注意が必要です。

参考

資産管理の要なのでハッキング対策など身を守れるようにしておくことも重要になります。

アセットマネージメント

DeFiを触り始めるといろんなトークンを扱うことになります。さらに複数のウォレットをもつこともあるので資産管理が大変です ^^;

そんなときに役立つのがアセットマネージメントのツールになります ^^

複数のウォレットアドレスを登録しておくことで、中にあるトークンの量や価格などの情報をまとめて管理できます。

たとえば以下のようなツールがあります

こういったツールを使うことで資産全体の動きをチェックしたり、どのウォレットにどのトークンが入っているのかが簡単にわかるようになるので便利です ^^

さらにDeBankのようなツールではどの流動性プール(Liquidity Pool)にトークンをステーキングしているのかといったこともわかるのでおすすめです ^^

これらのツールは取引所のウォレットも管理できるので、DeFiと取引所のすべてのウォレットを一括で管理できるようになります。

Koinlyはこれを利用して税金の計算をしてくれるツールになります。機能は一部限られますが無料で使えるので調べてみるといいかと思います ^^

参考:Binanceの定期・DeFiステーキングで稼ぐ方法

トレード

Decentralized Exchange (DEX)という自動で仮想通貨の売買ができるマーケットがあります。

このDEXがDeFiにおけるトレードのサービスになります。

DEXでは取引所などのマーケットで売買の注文をしなくても自動で2つのトークンの価格比率を計算して、すぐに交換(スワップ)することができます。

代表的なDEXには以下のようなものがあります。

これら以外にもたくさんありますが、それぞれのプラットフォームで対応しているブロックチェーンがあるので間違えないように注意する必要があります ^^;

ガス代が必要になったり、価格差で利益を狙ったり、ステーブルコインにするなり、DeFiを使うにあたって必須のものになります。

また、サービスによって手数料やスリッページ(流動性の大小によるレートの変化)が変わるので使うDEXのチョイスは頭に入れておきたいところ ^^

参考:PancakeSwapの紹介と不労所得を得るためのステップ

デリバティブ

デリバティブ取引(先物やオプション)を仮想通貨のトークンに対して行うことができるマーケットがあります。

株やFXと同じようにレバレッジをかけた取引ができるのでリスクは大きくなりがちですが、投資の幅がひろがります。

  • Augur(分散型予測市場)
  • dy/dx(分散マージンレンディング)

分散型予測市場はトークン価格が将来上がるか下がるかの「賭け」をするもので、結果に応じて報酬が分配されるという仕組みのようです。正直あまりわかってません ^^; PancakeSwapのPredictionもこれにあたるのかな?

一方で分散マージンレンディングはいわゆるレバレッジ取引で、トークンをロングポジション・ショートポジションで取引できます。僕は「Mirror Protocol」の株式トークンでいくつかポジションをもってます。

デリバティブに関しては僕自身まだまだ勉強中なのでほかのブログを参考にさせていただきました。

参考

レンディング

DeFiでは仮想通貨をレンディング(貸付)することで報酬として金利をもらうことができます。

レンディングプラットフォームで指定されたトークンを預けることで、ほかのユーザーが借りれる(Borrow)ようになります。

そして借りた人から利子を徴収し、そのうちのいくらかが貸した人に還元されるような仕組みです。

レンディングプラットフォームには以下のようなものがあります

レンディングプラットフォームでは貸すだけでなく借りる側になることもできるのでいろんな活用のしかたがあります。詳しくは参考記事を読んでみてください ^^

それ以外にもブロックチェーンごとにインセンティブとして金利ボーナスをつけてくれるプラットフォームもあるので、それらを活用することで通常よりも高い利回りで運用することもできたりします ^^

参考

イールドファーミング

DeFiの特徴のひとつがイールドファーミングというトークンを流動性プールに供給することで金利を得られる仕組みです。

DEXのようなサービスはプールというトークンを保管する場所に十分なトークンがないと使い物になりません。

たとえばあるユーザーがUSDTとETHとスワップしたくても、プールにETHがなければ交換できません。そういった状況を避けるために「トークンをプールに預けてくれたら年利〜%の報酬を還元しますよ」というのがイールドファーミングです。

イールドファーミングは以下のようなプラットフォームで使うことができます。

ほかにもたくさんあるのでリサーチしてみると掘り出し物があるかもしれません・・・が、詐欺プロジェクトも多数あるので要注意です ^^;

参考

ステーブルコイン

ステーブルコインはフィアット通貨(米ドルや英ポンドなど)と価格が同じになるように(ペグ)設計されているトークンです。

一番有名なテザー(USDT)はテザー社が発行しているのでDeFiとは言えないかと思いますが、ほかにも「DAI」や「UST」などのアルゴリズムベースのステーブルコインもあります。

これらはどのようにステーブルコインの価格を担保しているかによって分類されています。

  • フィアットベース(ドル・ポンドなど)

    • USDT
    • USDC
  • コモディティベース(不動産・石油・金など)

    • Digix Gold
    • Palladium Coin
  • アルゴリズムベース

    • DAI
    • UST
    • FRAX

ほかのブログも参考にしましたが、コモディティを担保にしたステーブルコインがあるのはしりませんでした ^^;

ステーブルコインは担保が本当にあるのかやアルゴリズムが正常に動くのかどうかなど疑問視されています。自分でもリサーチして資産コントロールしながら使っていきたいところですね ^^/

参考

支払い

ペイメント系のDeFiアプリケーションは直接生活に影響を与えるものです。

個人だけでなく企業でも給料の支払いなどのトランザクションを仮想通貨で行うことができるようになります。

いまあるプロジェクトとしては以下のようなものがあります。

Decentralizedではないですが、取引所や企業による仮想通貨ペイメントサービスもあります。これらを使うことで、ウォレットにある仮想通貨で直接・間接的にオンライン・オフラインで買い物ができるようになります ^^

仮想通貨デビットカードは利用者にキャッシュバックや特典などがついていることがあり結構お得です ^^

僕もCrypto.comのカードを最近手に入れて、ほとんどこのカードで支払ってます。支払い金額の数%がCROトークンでキャッシュバックされるのでチリも積もればなんとやらです ^^

参考

保険

正直まだあまり調べたことがないのでよくわかってません・・・が、DeFiの利用にともなう損失などに対してかけられる保険を提供しているひとたちがいるとのことです。

保険費用を支払うことで、例えばスマートコントラクトや価格のボラティリティに起因する損失などをカバーしてもらえます。

DeFiの保険に関するプロジェクトとしては以下のようなものがあります。

Nexus Mutualは会員制のようなので申請して身分証明もしてようやく使えるみたいです。なのでDecentralizedとは言えないかもしれません。

InsurAceなんかは僕も使っているBeefy Financeをカバーしていて、Beefyでイールドファーミングしつつ、報酬の一部を保険料として払う代わりに事故ったときに保証してもらえる、というような仕組みのようです。

さらにステーブルコインUSTのドルペグに対しても保険をかけられるとのことです。DeFiで生活費を稼ごうと思ったらかなり重要な気がしてきました ^^; もっと調べてみることにします ^^

クロスチェーン

今となってはいろんなブロックチェーンがありますが、同じブロックチェーン内でしかトークンの受け渡しができません。

そこでクロスチェーン(Cross-chain)というサービスを使うことで別々のブロックチェーン間でトークンを送受信することができるようになります。

クロスチェーンブリッジができるプラットフォームはいくつかあり、それらの中でも使えるブロックチェーンとトークンの種類は決まっているのであらかじめ確認する必要があります。

いろんなブロックチェーンでDeFiを触っていくといずれブロックチェーンをまたいでトークンを送金したくなるときが来ると思います。

なのでどのプラットフォームなら自分がブリッジしたいチェーン間で送金できるのかを知っておくと重宝します ^^ そもそもブリッジしないと使うこともままならないブロックチェーンもあるのでやり方を学んでおいて損はありませんよ ^^;

参考

まとめ

以上、長くなりましたがDeFiをいくつかの種類に分類して、その役割とプロジェクトやプラットフォームを紹介しました。

いろいろありずぎてわけがわからん・・・となりそうですが、1ユーザーとして使うものは

  • ウォレット
  • トレード(DEX)

さえわかればDeFiを使うことができます。そこから段々とステップアップしていくことになると思います。たとえば

  • 金利収入を得るためにレンディングやイールドファーミングをする
  • ウォレットが増えてきたからアセットマネージメントツールで楽に管理する
  • 仮想通貨マーケットがダウントレンドだからステーブルコインにスワップする
  • 投資資金が増えてきて不安も増えてきたから保険に入っておきたい

などなど変化に応じて対応していけばいいのではないでしょうか ^^

DeFiのブロックチェーン別にエコシステムをまとめてくれているサイトも見つけたので興味があれば↓の参考記事も見に行ってみてください ^^

DeFi Ecosystem Mapping - COINF


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