KoinlyでDeFi・仮想通貨の税金を無料&自動で計算しよう

Friday, January 21, 2022

残念ながらほとんどの国では仮想通貨の収入に税金がかかります T_T そこで今回は「Koinly」というツールを紹介したいと思います。

DeFiでの収入ももちろん税金がかかるのでしっかりと資産の出入りを管理しなくてはいけません。ですが

  • DeFiでのトランザクション履歴を記録してない
  • なににどう税金が発生するのかわからない(売却益は?ステーキング報酬は?エアドロップは?)
  • いろいろいじりすぎて何をしたのか思い出せない

多くのひとがこういった状況かと思います ^^;

僕自身は去年にオーストラリアでの納税をしたのですが、そのときに使ったのが「Koinly」です。

日本での仮想通貨に対する税制は違うので(雑所得)、この記事では

  • Koinlyの機能と使い方
  • Koinlyで損益計算する方法

に重点を置きます。なのでKoinlyの計算結果をもとに自力もしくは税理士さんと一緒に確定申告したい人向けとなります ^^

仮想通貨の税金

国によって税制はちがいますが基本的には年間での損益を計算してそれをもとに納税額を計算して支払うことになります。

ですが仮想通貨とりわけDeFiもやっているとなると

  • トークンのスワップ
  • ステーキングやファーミングの報酬
  • エアドロップの受けとり
  • NFTの売買
  • 仮想通貨カードでの支払い

などなど様々なことが起きて複雑怪奇、はっきり言って税制が追いついている国はほとんどないのではないかと思います ^^;

そして自力でこれらの記録をつけるためには

  • 取引所でのトランザクション履歴のダウンロード(csvファイル)
  • DeFiウォレットのトランザクション履歴のダウンロード(EtherScanなど)
  • 取引時のトークン価格(ドル)と日本円との為替レート
  • 売買による損益(キャピタル)なのか報酬(インカム)なのかの区別

などをしなくてはいけない上に、何百何千というトランザクションが複数のウォレットで起こるのでもはや手のつけようがありません ^^;

こちとら仮想通貨トレードやDeFiで収益をあげるのに忙しいんだから税金の計算なんか自動でやってくれよ・・・と思うでしょう。

そこで登場するのが「Koinly」のような損益計算ツールです ^^

Koinlyについて

Koinlyホームページ

Koinlyホームページ

Koinlyは仮想通貨のポートフォリオを管理して、さらに納税のための損益計算をするためのツール(ウェブアプリ)です。

特徴としては

  • セルフサービス型(ウォレットを自分で登録)で自動で資産の管理と損益計算する
  • APIを使って取引所のウォレットのデータも自動で読み込む
  • 年間を通してのポートフォリオの変動を可視化する

といった点があげられます。

DeFiウォレットはすでにパブリックなのでアドレスを入れるだけでKoinlyがトランザクションの履歴を読み込めます。

取引所はユーザーアカウントによって守られているので、自分でAPIによるアクセスを許可することでKoinlyがトランザクション履歴を読み取れるようになります。

あとはKoinlyが自動的にトランザクションを種類別に振り分けて(トレードや報酬など)時間軸に並べることで損益を計算できるというわけです ^^

Koinlyの強みと弱み

仮想通貨の税金計算ツールにはいくつかあるのですが、ここでKoinlyの強みと弱みをまとめてみます。

強み

  • APIで自動的に履歴を読んで計算してくれる
  • 無料で損益計算できる
  • 取引所のウォレットとDeFiウォレットの両方に対応している
  • 主要なブロックチェーンネットワークに対応している
  • 期間を確定申告の年度に合わせられる(毎年いちいち再計算しなくていい)

弱み

  • 日本の税制に合わせてつくられているわけではない
  • どのツールもですが完璧ではないので多少の修正が必要になる
  • 日本の取引所との相性はあまりよくない
  • 対応していないブロックチェーンネットワークもある
  • API Keyの取扱いに注意

「自動」「無料」「対応ネットワークの多さ」がKoinlyの主な強みでしょう ^^ 自動でないとほぼムリだし、税金計算のためにお金払いたくないよ、という人にはもってこいかと思います。

ですが「日本の税制」「日本の取引所」との相性が良くない(日本在住者向けに作られていない)のがネックです。なので冒頭で言ったようにKoinlyではあくまで損益を計算して、日本の税制に合わせて確認・修正して確定申告するという使い方になるでしょう。

Koinlyのプランには無料の「Free Plan」以外にも有料のものがあります。

Koinlyのプランと価格

Koinlyのプランと価格

有料版になるとより多くのトランザクションを損益計算に含むことができ、さらにタックスレポートをつくったりできるようになります ^^

無料プランでも10,000回までのトランザクションを扱ってくれるので、損益計算さえやってくれればいいという人は無料プランで十分でしょう ^^/

Koinlyの登録と使い方

ここからはKoinlyの登録のしかたを紹介します ^^

無料なのでとりあえず登録しておいて損はないかと思います ^^/

登録とMetaMaskウォレットの追加方法をスクショにしました ↓ ^^

いらないと思いますがもし有料版を使いたいのであれば$20OFFになるリファラルコードがあるので使ってください(リンク → https://koinly.io/?via=A314EE60

さらに仮想通貨取引所のウォレットの追加方法も見ていきましょう ^^

ほかのウォレットも同じように設定すれば読み込んでくれるはずです。

対応していないウォレットもあるので、その場合にはトランザクション履歴をCSVファイルでダウンロードしてきてKoinlyに読み込ませる必要があります。

タックスレポート

ウォレットの登録が終わったらタックスレポートを見てみましょう。

タックスレポート上部

タックスレポート上部

タックスレポート下部

タックスレポート下部

トップメニューにある「Tax Reports」をクリックすると登録したウォレットのトランザクション履歴を遡って損益計算してくれます。

そして通算していくらの税金がかかるのかを計算してくれます ^^/

・・・ですが設定や計算の確認をしないと間違っていると思います。

なので「税金計算の設定」と「トランザクションの確認」をしましょう ^^

税金計算の設定

Koinly Settings

Koinly Settings

トップメニューの「Settings」から税金の計算方法の設定をいじることができます ^^/

ここで国を日本にしたり、税金申告の期間を変更したりして日本の税制に合うように設定しましょう。

そのあとに「Tax Reports」に戻ればレポートが更新されるはずです ^^

トランザクションの確認

Koinlyは自動でトランザクション履歴を読み込んで損益計算してくれる優れものですが完璧ではありません ^^;

なのでたまにMetaMaskや取引所のウォレットなどでトランザクションの整合性がとれないことがあります。

そういった場合には手動で修正をすることになります。

たとえばあるトークンを売った記録は読み込めたけど、それ以前にそのトークンを買った履歴を読み込めていなかったらWarningで知らせてくれます。

そんなときは自分でMetaMaskの履歴を調べて読み込めていなかった履歴を手動でKoinlyに追加します。

整合性がとれればErrorやWarningがなくなりますが、念の為計算があっているのかを確認しておきましょう ^^

まとめ

今回は仮想通貨の損益計算を自動でしてくれる「Koinly」について紹介しました ^^

ポイントをまとめると

  • 損益計算をほぼ自動化できる(手動での確認と修正が必要)
  • DeFiウォレットと取引所ウォレットの両方を登録できる
  • 無料で10,000トランザクションまで扱ってくれる
  • 対応していないウォレットは履歴をファイルとしてインポートする必要がある
  • 設定を変更することでより日本での法律に沿った計算ができる(完璧ではない)

このようにKoinlyはかなり便利なツールでおすすめなんですが、心配な人は税理士(仮想通貨に詳しい人)に相談した方がいいでしょう。個人的には仮想通貨だけでなく節税に関するノウハウを学べるのでどのみち話をしてみるのもいいかと思います ^^/

余談ですが僕がKoinlyについて知ったきっかけは実はBinance Australiaが紹介していたからです ^^

そのWebinarを見て気に入って、さらにBinance Australiaお墨付きなので使ってみることにしました。(豪州の税務署であるAustralian Taxation Officeのお墨付きではなかったです ^^;)

実際の税金の申告(タックスリターン)ではKoinlyの損益計算をもとにして多少の修正と1年以上保持していたビットコインでのキャピタルゲインの50%減税を加味して提出しました(豪州の税制です)。結果は無事に承認され、とくになんの質問などもされずに認められました ^^ (たいした金額じゃなかったからでしょう ^^;)

もちろん日本とは税制が違うのであくまで参考程度に聞いてください ^^;

それではまた ^^/


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