DeFiの主要ブロックチェーンの比較と稼ぐためのポイント

Tuesday, December 28, 2021
  • ブロックチェーンにもいろんな種類があるからそれぞれの特徴を知りたい
  • どのブロックチェーンでDeFi投資すればいいのかわからん・・・

というような人のために(自分のためにも)ブロックチェーンの種類と特徴についてまとめて比較してみたいと思います。

僕は専門家ではないのでほかの資料やらを参考にしつつまとめていきますが、個人投資家としてどのブロックチェーンのDeFiを戦場にすればいいのかを考えながら書いていきたいと思います ^^

まずは軽く「ブロックチェーン」と「DeFi」についておさらいします ^^

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンは悪意をもって過去の記録を変更できないようにしたデータベースみたいなものです。

ブロックというトランザクション(たとえばAさんがBさんに1000円送金した、とか)の履歴をバリデーターと呼ばれる人たちが正しい情報を確認してくれています。

大量のトランザクションがつぎつぎに起こっても、このチェック作業が複数のバリデーターに分散化されていてお互いの作業を確認するようにしているのでトランザクションの履歴(ブロックチェーン)が正しい情報を残してくれるわけです。

このトランザクションそのものはユーザーがスマートコントラクトと呼ばれるアルゴリズムで決められた契約を承認することで、ユーザーにあとで文句を言わせないようにしてます ^^

その結果として銀行のような企業が管理せずとも、ブロックチェーンが正しいトランザクション履歴をつくってくれることで金融システムが成立するようになっています。

DeFiとは

DeFi (Decentralized Finance)はブロックチェーンを利用して実際にユーザーが分散化された金融システムを使えるようにしたものです。

ユーザーは自分のウォレットに仮想通貨を入れておき、DeFiプラットフォームなどをとおして仮想通貨の送金や売買などができるようになります。

DeFiプラットフォームによって使っているブロックチェーンの種類(EthereumやSolanaなど)が違うので、対応している仮想通貨(ETH, SOLなど)をウォレットに入れておく必要があります。

そしてトランザクションのときに発生するガス代や手数料などをそれらの仮想通貨で支払うことでDeFiを使うことができます。

参考:DeFiの基礎と投資としての可能性

DeFiにおけるブロックチェーンの種類と特徴

さて、DeFiプラットフォームによって使われているブロックチェーンが違うと言いましたが、ここでどういったブロックチェーンがDeFiに使われているのかをまとめてみたいと思います。

さすがにすべてのブロックチェーンをカバーするのは無理なので、自分が使ったことがあるものや有名なものについてまとめます ^^ (2021年X’mas時点)

種類基軸通貨TVLプロトコルの数目的MetaMask対応強み弱み
EthereumETH$158.4b369分散型コンセンサス・スマートコントラクトによる分散型アプリケーションの普及O
  • アプリケーションの種類や数が多い
  • イノベーティブなサービスが始まりやすい
  • ユーザーが多くEthereumの価格も安定して上昇している
  • 運用歴が長い
  • ガス代が高すぎ(1回のトランザクションで$30以上?)
  • トランザクションが遅い(数十分以上かかることもある)
Binance Smart Chain (BSC)BNB$16.8b234スマートコントラクトを用いた高速かつクロスチェーンに対応したブロックチェーンの普及O
  • アプリケーションの種類や数が多い
  • ユーザーが多く流動性が高い
  • ガス代が抑えられている($0.5〜3)くらい
  • マイナーなプラットフォームは詐欺プロジェクトの可能性が高い
  • Binanceが運用しているのでCEX寄り?
Polygon (Matic)MATIC$5.5b143イーサリアムのスケーラビリティ向上O
  • ガス代が実質0(格安かつ無料で少量のMATICをもらえるプラットフォームがある)
  • イーサリアムのDeFiプラットフォームがPOLYGONにも対応していることが多い
  • トークンをブリッジする必要がある
  • 混雑してトランザクションが遅いときもある
SolanaSOL$12.2b41高速かつ低コストなブロックチェーンの普及X
  • トランザクションが速い
  • ガス代が安い、がSOLの高騰で高くなってきている
  • 活発にプラットフォームやサービスの開発が行われている
  • MetaMaskに対応していないので専用のウォレットにブリッジする必要がある
  • SOLネットワークに対応した取引所からの送金もしくはブリッジする必要がある
FantomFTM$5.5b97スケーラブルかつ高セキュリティなブロックチェーンによる効率化O
  • トランザクションが速い
  • ガス代が安い
  • Binance Smart Chainに慣れている人は使いやすい(プラットフォームのUIが似ているものが多い)
  • 目立った特徴が少ない(地味?)
  • ほかのレイヤー1ブロックチェーン(SolanaやAvalancheなど)にユーザーを取られがち
Terra (Luna)UST$20.6b13ステーブルコインによる決済の普及X
  • UST・LUNAともに急成長中
  • 詐欺が少なく信用できるプラットフォームが多い
  • プロジェクトの目的がわかりやすい(デジタル通貨による決済の普及)
  • プラットフォームが少ない、けどサービスの被りも少ない
  • UST(アルゴリズミックステーブルコイン)の安定性が疑問視されている
  • MetaMaskに対応していないので専用のウォレットにブリッジする必要がある
AvalancheAVAX$12.0b109デジタルアセットの作製・移動・トレードを可能にするプラットフォームの構築O
  • トランザクションが高速
  • ガス代や手数料が安い
  • 最近になって開発がさかんに行われている
  • 企業などの組織が受け入れ始めている
  • まだ新しいので安全性やユーザーベースが増えるのか注視したほうがいい
Harmony (ONE)ONE$0.6b32イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決したまま高いセキュリティを備えたブロックチェーンの構築O
  • 比較的新しくインセンティブがある
  • トランザクションが速くて安い
  • 開発が遅れ気味
  • ONEをブリッジする必要がある
  • まだ流動性が低めなのでDEXでのスリッページが高い
  • Catalystとなるプロジェクトがない(恐らくDeFi Kingdomsが一番有名?)
CronosCRO$1.7b19NFT・DeFi・決済にフォーカスしたスケーラブルなブロックチェーンの構築O
  • 新しくできたDeFiでインセンティブがある
  • トランザクションが高速かつ安い
  • Crypto.comとの親和性があるのでCEXとDEXのいいとこどりしやすい
  • Crypto.comが運用しているのでCEX寄り?
  • まだ開発されたプラットフォームの数が少ない
  • 対応しているトークンが限られている(随時追加されていく)

とりあえず僕の限られた知識と経験でそれぞれのブロックチェーンの特徴をまとめてみました。

ツッコミどころがたくさんあるでしょうがご容赦ください ^^;

総評としては

  • Ethereumは圧倒的なユーザーベースがある
  • ほとんどの主要ブロックチェーンはEthereumの問題点(トランザクション速度・ガス代などによるスケーラビリティの問題)を解決することをアピールしている
  • ブロックチェーンによっては開発しやすい(Ethereumとクロスチェーンブリッジ対応)もしくはユーザーに優しい(MetaMask対応)の度合いが違う
  • よりテクニカルな部分でもっと違いが見えてくる(コンセンサスメカニズム・バリデーター・トークノミクス・DAO的なガバナンスなど)
  • ユーザーはインセンティブ(ボーナス報酬など)のあるブロックチェーンに移りやすい
  • 主要なブロックチェーンにおけるDeFiではあらかた「DEX・レンディング・ステーキング・イールドファーミング」ができるプラットフォームがすでにある
  • これらのブロックチェーンを横断的に利用できるDeFiプラットフォームは便利(BeefyやAutofarmなど)
  • ブロックチェーンごとのクロスチェーンブリッジができるプラットフォームを知っておくと便利(AnySwapやAllbridgeなど)

といったところでしょうか。NFTやGameFiなんかも視野に入れるとまた評価が変わるかもしれませんね。

とりあえずは特定のブロックチェーンに集中しすぎず(リスク分散)かつ分散させすぎないように(収益・時間・ガス代のロス)バランスを見つけていきたいところです ^^

参考にした記事やウェブサイトなど:

ブロックチェーンTVLランキング by DeFi llama

ブロックチェーンTVLランキング by DeFi llama

今回の比較に含まなかったブロックチェーンたち:

  • Cosmos
  • EOS
  • Tron
  • Ontology
  • Near Protocol
  • Waves
  • Celo
  • OKExChain
  • Klaytn
  • Heco
  • Moonriver

などなど僕自身まだ触ってもいないので割愛させていただきました ^^; おすすめがあったら紹介して欲しいです ^^/

こういったものに興味がある人は参考でも紹介した「DeFi llama」や「DApps Radar」なんかでリサーチするのがおすすめです。

稼ぐためのブロックチェーンの選択

どうすれば稼げるかなんて約束できませんが、僕は以下のポイントを考えながらどのブロックチェーンを使っていくか考えています。

ポイントアプローチ
DeFiの戦略(レンディング・ステーキング・イールドファーミングの報酬)インセンティブのあるブロックチェーンを利用
ステーブルコインでの安定した収益年利の高さ・安全性・安定性などで判断
将来性(ユーザーとTVLの増加)基軸通貨の価格上昇を狙う
クロスチェーン対応ほかのブロックチェーンからのユーザーや資金が流入して基軸通貨の価格上昇

基本的な考えとしては

  • DeFiのユーザーベースは右肩上がりでこれからも伸び続ける(個人や企業の参入)・・・と思う
  • ブロックチェーンの基軸通貨(ETH・BNB・SOL・LUNA・AVAXなど)が一番上がりやすい・・・と思う
  • ガバナンストークンはなるべく避ける(AAVE・CAKE・ANC・JOEとか)

例外やすでにやっちまったこと(PancakeBunnyとか^^;)も多々ありますがこれらが今のところ基本方針となっております ^^

なにかしら参考になれば嬉しいかぎり ^^/

DeFiで収入を得るための参考記事

まとめ

主要なブロックチェーンや個人的に使っているものの特徴をまとめてを比較してみました。

個人的な見解や知識の限界がありますが、こういった形で比較している情報をあまり見たことがなかったので自分のためにもブログに書きました。誰かの参考になればうれしいと同時に、もっと詳しい人がいれば教えていただきたいところです ^^/

これからも新しいブロックチェーンが開発されていくと思うのでちょくちょくチェックしながら今後の運用を考えていきたいところです ^^

余談ですがMetaMaskをインストールしたのが2021年の3月くらいでしたが、そのときにすでにテストネットで「Avalanche」とか「Harmony」とかあったんですよね。そのときに「お、なんだこれ?」と思って調べていたらもっと早くAVAXとかONEとかを変えていたかもしれません。このあたりが草コインを当てるセンスなのかもしれませんね・・・自分にもこの審美眼が徐々に養われてきていることを祈ります ^^;

あと参考に使った「DeFi llama」はかなりおすすめできるブロックチェーンプラットフォームリサーチツールです。今回調べて気づいたんですがお気に入りの「Terra (Luna)」がTVLでEthereumに次ぐ2位になってました ^^ みんなAnchor ProtocolのUST年利19.5%の破壊力に気づいたのでしょうか・・・?なんだかんだステーブルコインで安定してこの年利はなかなかヤバいと思います ^^;

それではこれからもDeFiで資産運用がんばっていきましょ〜 ^^/


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